此処は――何処なのだろう。 如何程の刻が流れたのだろう。 此処まで来れば、もう逃げられる筈だ。 欺瞞に満ちた、混沌の呪縛から。 だが、嗚呼! 行けども行けども、一向に変わらぬ景色 錯綜し続ける、冷瓏たる白銀の迷路。 嗚呼、呪わしきは此の迷宮。 出口は一体何処にある? ―― 白銀色の私が哭いている。 真実は一体何処にある? ―― 白銀色の私が笑っている。 真実は…… そう、信じられる真実は。 此処に在る私――だけ。 ……譬(たと)え 如何なる姿に成り果てても。