――食べないでくれ!!




「僕が…ハア。判ら…ないの、月…?」





苦しい息の中で問うた。




「きゃはははは。だあれ?」




僕が――




「男……だから?」





「オトコはね、月が大好きな赤い赤いお肉~♪」




――月、赤いの大好き。




「"深淵(ビュトス)"まで行かなくてすんだ~♪」



あれは……



月が言っていた赤とは……




"血"、だったのか。