「ねえ……いい?」




月が僕を覗き込んでくる。




可愛らしく小さい頭をちょこんと横に傾げて。






「お腹空いたから――




――食べてもいい?」







無邪気故に邪気に満ちた顔。




ぞりとするくらいの邪悪な表情。