「玲くんもあんな下着好きなの?」


色々考えていた僕は、無意識に月が両手で広げていた赤い下着を見つめていたらしい。


横に居た芹霞が僕の服を引いて、尋ねてきた。


「"男"って、皆あんなスケ……下着が好きなの?」


僕を男扱いしてくれる芹霞。


胸が歓喜に苦しくなる。



「玲くんも好き?」



傾げるように僕を見上げる様に、

吸い込まれる様な神秘的な目に、

僕は誘われるように堕ちていく。


"好き"の言葉に心囚われる。



「僕も好きだよ?」



芹霞がとても好きだ。



「誰以上に好きで、

誰以上に凄く欲しい――」



君だけが。

僕が渇望する唯一の存在で。






「はい!?」





芹霞はおかしな声を上げて固まった。