「雪乃さん、大丈夫っすよ。くみ…弘さんが帰ってきたら記憶も戻りますよ」


「はい……」


「雪乃さんはほんと大事にされてたっす」


「はい」


「くみ…弘さんが帰ってくるまでは何も考えないでいいですよ」






俺が何度そう言っても雪乃さんの表情は不安そうだった。



やっぱり組長が戻ってこねぇと安心できないか…。