そっか。



藤矢くんにとって守風ちゃんのパパは憧れの存在…というよりヒーローなんだね。










「きっと…。きっと超えられるよ。こんな私だって歌手になろうとしてるんだから…。藤矢くんなら絶対に超えられるよ!!」



「あ、ありがとう…撫子」








お互い夢に向かって頑張ろうね!!




そう言って、お互い手を強く握って誓った――。





ちょっと照れ臭かったけど、私たち二人の…確かな誓い。













けど、この誓いが後に彼をあれほど苦しめるなんて、この時の私は知る由もなかった。