パッパー。



ガヤガヤ。





車が行き交い、人々が賑やかに通り過ぎていく夜の駅前。








私はそこにマイクを片手に立っていた。




心臓が激しく鼓動する。




誰も、私なんて見てない。








――やっぱり…やめようかな…。











って!



ブンブンブンブン!!





何言ってるのよ撫子(ナデシコ)!




そう言って何回ここに来ては引き返してるのよ!!




今日こそはちゃんとやるって決めたんだから!!




もう引き返したりなんかしないんだから!!






私の夢…だもの。




私が一歩を踏み出さなくちゃ…!!