結局、ファミレスに行くことにした。 暗かったさっきの道のりとは大違いのように、今は明るくなった。 さっきの“お腹の虫”効果だろう。 慶一が突然真剣な眼差しで、 「……でも皮肉なもんだよな。」 と言い出した。 「なにが?」 「だってさ友達が死んでいくら哀しくても腹はへるし、こんなに笑って話せたりして……。 しかも殺人犯に命狙われてるかも知れないって言うのにさ、こんなに楽しそうに過ごしてるし……。」 「うん………そうだね」 琉嘉が頷いた。