この時期だんだんと寒くなってきたため
冬を越そうと隙間だらけの我が家に侵入してくるやつらがいる。

そう。

黒くてらてら光るあいつだ。
かさこそ走るあいつだ。

「兄さん、寒いよ寒いよ病気になっちゃうよ」
(やつらは寒いと病気になるそうだ)
「おや、この中はあったかそうだ」


やつらが交わしていたであろう会話だ。

むかつく。


「あ!あっちになんだかおいしそうなものがあるよ!」
「早く来なさい」


玄関付近でたまたま二匹をみつけスプレーをぶっ掛ける。


でかいほうがひっくり返ってばたばたしてやがる。イヒヒ。
ちいさいほうはどこに行った??


「うわああこれはなんだぁあああ!!!この苦しさは!!!うわああああ」
胸をかきむしりすぎて足が一本はずれた。


・・・簡単に取れていいのか足。
どういう仕組みだ。


そのとき突然弟が兄さんのほうに向かって走ってきた。

「兄さん・・・兄さん・・・にいさーーーーん!!!」

「来るなあああぁああああああ!!!」

プシュー。

俺は死んだ。
弟も死んだ。



とこんな戦いである。

侵入に成功したやつらも
朝の冷えた空気に動きを鈍らせひっくり返ってゆっくりとじたばたしている。

見つけるとスプレーでチュっとぶっ掛けてから(しばらく動きが早くなる)
外用のほうきで絡み取り、山へぶん投げる。

そしてアルコールで消毒。



家にすんでるアシダカグモはあんまり働いてくれません。

家賃を払ってほしいと思います。