「…私、帰ります」


「あぁ。送る」


「いえ、大丈夫です。終電ないし、タクシーで帰りますから」


「分かった。なら、タクシー乗るまで見送る。行くぞ」




俺が車乗れりゃあ良いんだが、飲酒運転になるからな



マンションを出て拓けた道路へと出てすぐ、タクシーを拾えた



運転手一万を渡し、女を見送った。部屋へ戻ると深い溜め息を付く



これでもう、女は言い寄って来ないだろ。気の毒な気もするが仕方ない



無駄な時間を過ごさせる訳には行かねぇからな。