先生はドアの前まで来たところで、こっちを見てニコリと微笑んだ。 「ちゃんと守ってあげるのよ!」 そう言って出て行った。 なぜかは分からないけど、モヤモヤした。 胸のおくに何かが突っ掛かっている感じ。 そっと杏柚の頬を撫でた。 頬はうっすらピンクでモチモチの…。 杏の本当の姿を見せた日には、男が群がりそうだ。 なんかそれは許せねぇな。 そう思った。