「おーいっ!歩実っ!一緒に行こうよーっ!」

「あ、おはよー、優華。いいよ、一緒に行こう!」

 この子は幼なじみの石井優華。
 ちょー美人で、憧れる存在。
 
 みんなにも好かれてるしな。

「ねえ、今日、楽しみだねっ!同クラになれるかなあ?」

「同じクラス、なりたいねえ!!」


 ザワザワ   ザワザワ


「ねえ、あれ、クラス発表じゃない?」

「あ、ほんとだっ!」


 優華と同じクラスになれますように。


「えっと…。あ、あったあ!うち、3組!!歩実は?」

「うーーん。まだ見つかんない。。。」
 
・・・・・・・・・・・・・。


「あ、これじゃない?」

「あ、そうそう、これだ!ありがと!
 えっと、クラスは……2組。。」

  えー!うそっ!優華とクラス離れたー!!
  そ、そんな…
  神様に頼んだじゃんっ!!
  頼むの、遅かったかなあ…。

「あーぁ…クラス、離れちゃったね。」

「うん。。。ちょー残念。  でも、、クラスまで一緒に行こう!!」

「そうだね!」

「これから違うクラスだけど…
 お互いいっぱい友達とか作って、いい思い出にしようね!」

「うん。がんばろー!!」


 優華、あたしの気持ち分かってるなあ。

 
 ガラガラガラ


 みんながこっちを見る。
 
 視線あついなあ。



  えっと、初めの席は出席番号順。

  あたしは、20番だから…真ん中の方か…。
  それに、まえから2番目?!

  先生の机超近っっ!