「留学してね、勉強をしたいの」 「勉強?」 「そう、私の夢なんだー」 嬉しそうに話し始める君を見て、 引き止めることなんて出来ない。 手が触れるだけで 伝わればいいのに。 「・・・どうしたの?」 「いいから」 強く握る手と手に、 [君が描いた夢を形にしてください。] 信じた夢が動き出す。 君をずっと忘れないよ。 甘い夕空が、溶けてゆく。