あっというまに放課後!

校門に行くと・・・、カイが来ていた。

「あれ?カイなんでいるの?」

カ「はぁ、ちゃんと昨日、今日来るって言っただろ?忘れたのか?」


ああ、あれマジだったんだ。

「マジだったの?」

カ「何?くるなともなんとも言ってねぇだろお前。」

「まぁいいや、帰ろう?」

一「誰だっけそいつ。何か聞いたことあるような・・・。」

蒼「紅桜の幹部のカイでしょ。通り名は、鬼刃だったよね?」

「・・・。」

カ「・・・。ぁあ。」

「・・・馬鹿だね・・・・、悠介馬鹿すぎて泣けてくるよ。一也ほどに・・・。」

黒「馬鹿なこいつを許してやってくれよ?」

カ「べつにいいさ。」

そう話してたら、後ろから『友華?何してんの?』って声が聞こえて振り返ると、

「隼人!遅かったね。」

隼「何々?悠介が何かやらかした?普段はまじめで気が聞くけど時々馬鹿になっちゃうから。」

といって笑い出した隼人。そうなんだ。

隼「あ、そうだ。友華ありがとな!」

「別にお礼なんていらなくない?私が連れて行きたかっただけだし?」

隼「一応ね!」


私が、悠介に馬鹿だといったのは、

それは、カイの通り名は誰かが勝手につけたもの、しかも勝手なイメージで・・・。
でも今わ違うとおり名がある。

それは、私がつけたとおり名・・・。『刃楓』

その楓は、見れば美しい・・・。でも儚く不用意に近ずいてはいけない・・・。
威嚇する姿は、敵をも思う優しさゆえの怖さ。

という意味だ。カイはその通り名を気に入ってくれた。

「そうそう、悠介。カイの通り名は、鬼刃じゃない。"刃楓"だ!よく覚えとけ。」

カ「ああ。俺は鬼刃なんて気にいらねぇ。刃楓が一番しっくり来る。ありがとな。ユウ」

後半は、私にだけ聞こえるように言った。

「もう、カイを鬼刃なんて言わせねぇから。」

そう優しい声で私はカイに言った。

「じゃあ、うちの前に集合ということで・・・、一時解散!!」

そういって、私はカイと一緒に帰った。