『嘘だろ?どーせ』 上木君はまだ信じない。 『‥黒田如水好きだもん』 そのあたしの一言に 上木君が食いついた。 『しぶっ‥』 上木君は一言そう言って ふふっと笑った。 『ほら、どこの棚?』 上木君を案内して 辞書をもどしてもらった。 スラッと背の高い上木君は 175センチだと 亜弓が言ってた。 『長嶺って背ちっこいのな』 上木君がくすくす笑う。 『うっさいなぁっ』 あたしが反論する。