「よ!ハルと真田は何出るか決まった?」


と、たった今噂していた武田くん。

そしてその隣にはタカヤもいた。


わざわざ私たちの席にまで出向いてくれたようだ。

もしかして……武田くんも…?


真田(サナダ)っていうのは優花の苗字ね。



さっきまでしゃべっていた優花は、せっかく武田くんが聞いてくれたのに、急に黙り込む。


しょうがない!
ここは私が変わりに答えてあげよう。


「それがまだ悩んでるんだよね!」



「まじ?じゃあ一緒にソフトでようぜ!な、タケ!」


とタカヤが大袈裟に武田くんの肩を叩き、振った。


「…おう」

と、少し焦り気味の武田くん。


タカヤちょっと協力の仕方が下手じゃない?



「ソフトかぁ~…。あれ?優花さっきソフトやりたいって言ってなかった?」


と私は優花の方を見てニヤニヤ顔。



「うん、ソフト…やりたい」


ちょっと顔が赤くなってる。



「本当?じゃあ武田くんもタカヤもいるし、ソフトにしよっか!」




優花の視線が痛い。


優花、怒ったら怖いんだった……。