そうだ、今日は騎士団の試験の日だった。
毎年、年に数回、団員の試験を行う。
試験とは、団長つまり自分が、実技をもって試験をするのだ。
なんでも、先代から始めたものらしく、団員たちが平和ボケをしないために定期的に試験を行うようにしたらしい。
平和ボケをしてもらっては困るが、試験の相手は自分一人。
いつもなら簡単にこなすのだが、終わった後にこの書類たちが待っていると思うと、闘技場へ行く足も重くなるというものだ。
「俺は先に行ってるからな。」
副団長のロイドは、嬉々としてそう言う。
自分は、端で採点表に点数を付けてればいいんだから当然だろう。
「あぁ、後で行く。」
部屋を出て行くロイドにそう声を掛ける。
午後までになるべく終わらせよう…
そう考え、ラルフは書類へ向き直った。

