偽りの結婚(番外編)




そもそも、シェイリーンは元来人を寄せ付ける何かを持っている為、一人でいる事は少ない。

王宮に居れば、モニカや侍女や、料理長、全ての人がシェイリーンを気にしているから、シェイリーンの周りには人が絶えない。

今までも、公務で長引く事もあったが、それはそれで楽しんでいたのかもしれないしな。

自分と一緒にいるときは、常に自分が独占しているから。

シェイリーンも、たまには息抜きをしたいかもしれない。



「僕はシェイリーンがいないと生きていけないけどね…。」

独り言のように呟く。



「お前がいなくてもいい…か。さて、それはどうかな…。」

「………?」

ロイドの言葉に、疑問符を浮かべるラルフ。


「いや、何でもない。」

理解していないことを楽しんでいるように、ロイドは笑いながらそう答える。

そして、それよりも…と続ける。



「今日は午後から、闘技場だぞ?」

「分かっている。」

午後の予定を思い出し、項垂れる。