偽りの結婚(番外編)




「終わらせるさ。」

ラルフも、決意を込めて、そう言う。

たった、2、3日休むだけで、これだけの無理をしなければならないなど、本当に王族は大変だと思う。

それとも、時期が悪かったのだろうか。

もともと1年の間でも忙しい冬の時期。

そんな時期に旅行などと言うイベントを入れれば、こんな事態になる事も容易に想像できたのだが…

冬だから、あそこに行きたいと思ったのだ。

シェイリーンと行けなかったあの地へ。




旅行の計画に浸っていると、ロイドの声に遮られる。


「そんなこと言ったってお前、今日みたいに朝早くから、夜遅くまでやってたら、シェイリーンが寂しがるぞ?」

ロイドの言葉に、目を丸くする。

ロイドなりに、心配してくれているらしい。



しかし……

「残念ながらそれはないな。彼女は僕がいなくても大丈夫だ。」

シェイリーンもここ最近、サロンで友人が出来たようだし、本人自ら妃見習いに励んでいる。