偽りの結婚(番外編)




「そうじゃなくてな…。なーんかあった気がしてな、一週間後。」

ロイドは腕を組み、腑に落ちない表情で考える。



「何だ?」

「それが思い出せないから苦労してんじゃねぇか。」

すかさず入るロイドからの指摘に、それもそうだと納得する。


「まぁ、思い出せないくらい浅い記憶なら、そんなに重要な記憶じゃないんだろう。」

ロイドの事だ…

どうせ、下らん内容なんだろう。



「そっか…そうだよな。」

本人も納得したように、思い出す事を諦めた様子。

その素直さを、シェイリーンにも分け与えて欲しいくらいだ。



「それよりも、一週間後までに終わるのか?」

すぐに話題を変えるのも、ロイドらしい。


「書類だけじゃなく、毎日の公務もあるんだぞ?」

山のように積まれた書類を嫌そうに見上げ、こちらを伺う。