偽りの結婚(番外編)




だからこそ、少し、申し訳なく思った。


「あいつらには悪い事をしたな。」

「まぁ、最近は治安も安定してきて弛んでたから、あいつらも良い刺激になっただろ。俺は事情を知っているだけに耐えがたいがな。」

ロイドはソファーに座りなおし、足を組む。

人が素直に反省していると言うのにこの男は……

今度は、ラルフが溜息をつく番だった。



「で?お前がそんなに機嫌が良いってことは、“シェイリーン”絡みだろ?」

「あぁ。シェイリーンと旅行に行く事になった。」

シェイリーンが話題に上がったことに、上機嫌になるラルフに、またその顔か…と嫌そうにしながら問う。


「いつ行くんだ?」

「一週間後だ。」

机の上の書類の山を見つめて呟く。

シェイリーンにはまだ話していないが、旅行は一週間後になった。

この書類さえ終われば、旅行に行ける。

そして、書類が終わるだろうことが予想されるのが一週間後だった。