じゃぁ、言ってやるがなぁ…と言ったかと思えば、今までの不満が爆発するように口を開く。
「その緩みきった顔!抑えてるつもりだろうが、朝からニコニコニコニコ…気持ち悪いんだよ!」
「やっぱり、顔に出てたか。」
抑えていたつもりだったのだが…
熱くなるロイドを余所目に、ラルフは冷静に分析する。
「お前は騎士団の団長でもあるんだから、そんな顔してたら部下にも示しがつかねぇだろ。」
ロイドの言う通りだ。
トップが緩んでいては、部下に悪影響を及ぼす危険がある。
気をつけよう、と思いなおしたが、思わぬロイドの言葉が耳に入る。
「…と、言いたいところだが、今回は良い影響になっているみたいだ。」
「……?」
思わず書類から目を離し、ロイドに疑問の視線を向ける。
「騎士団の前では普段全く笑わないお前が、ニコニコしながら仕事してるもんだから、不気味がってんだ。“ラルフ様が笑ってる…”ってね。」
ハハッと面白そうに笑うロイド。
対するラルフは、心外だとばかりに、不機嫌な顔をする。

