偽りの結婚(番外編)




確か、今日はダンスのレッスンが9時からの予定だったわね…

そこで、ふと考える。



「わたし…どのくらい寝ていたの?」

そう呟き、寝室の時計を見れば―――



「ッ……!10時……ッ!?」

残酷にも、短針は10を指していた。


「ち、遅刻……!」

モルト王国から帰って来ても、ダンスの練習は続けていた。

ラルフは十分だと言うけれど、ラルフのリードなしでも上手く踊れるようになりたかったから。

だから、先生にお願いして、回数も増やしてもらっていた。



なのに、遅刻だなんて……ッ!


シェイリーンが慌ててベッドから降りようとすると…


「大丈夫ですわ。今日のダンスレッスンは午後からになりましたから。」

「え?」

思わぬモニカの言葉に、唖然とするシェイリーン。