偽りの結婚(番外編)




愛されている―――


そう思う。

そう感じる。



本当はラルフの方が忙しくて、疲れている筈なのに。

それでも、私の事を一番に考えてくれる。


そう言うところが“大人”なのかしら…

いつでも余裕に満ちていて、さり気ない優しさを簡単にやってのける。



ラルフに甘やかされて、毎日幸せな生活を送って…

このままじゃ、いつまでたっても“大人”になれないわね。

ふっと、自嘲的な笑みを浮かべるシェイリーン。



いきなりは、無理だけれど。

少しずつ、少しずつ、貴方に近づくから。

ラルフの横に並んでも、恥ずかしくない女性になるから…



それには、まず、目の前の事からよね。

日々、自分に与えられた事をコツコツとやる事が、ラルフに近づく一歩。

だから、今は妃見習いとして、毎日学ぶの…