偽りの結婚(番外編)




結局、眠りに就いたのは暫くしてからのことで。

先に、意識を飛ばしてしまったから、ラルフがちゃんと仕事をせずに寝たか、見届けられなかった。


ラルフはちゃんと寝てくれたのかしら……



「シェイリーン様……?」

モニカから遠慮がちに声を掛けられる。


「ラルフは、早くに出て行った?」

「はい、随分前に。ちょうど、廊下ですれ違いましたわ。」

「そう…。」

やっぱり、早くに出て行ったのね…

睡眠を取ってくれたなら良いけど。



「ラルフ様が起きているのなら、シェイリーン様も起きているものと思って、お部屋に入ろうとしましたら、ラルフ様に止められましたわ。」

ふふっと微笑みながら、モニカがそう言う。


「シェイリーン様が疲れて眠っているから、まだ起こさないで欲しい、とおっしゃって。」

「っ………!」

モニカの言葉に、顔を赤くするシェイリーン。