偽りの結婚(番外編)




それは紛れもなく“キスマーク”で……


「ッ………!」

瞬時に隠したが、時すでに遅し。

見られた……ッ




付けた本人ならまだしも、第三者であるモニカに見られたことに、火を噴きそうなほど顔が真っ赤になり、瞳がゆるゆると潤んでくる。




「大丈夫です、そんなに見てませんから!それに、キスマークは愛情の証と言いますし、キスマークの5個や10個なんて、シェイリーン様がラルフ様に愛されていると言う事ですわ!」

モニカは今にも零れそうな涙にギョッとして、慌てて否定するも、その内容はバッチリ見ましたと言っているようなもので…


「っ~~~!」

やっぱり見られた………


ラルフの馬鹿ぁぁぁ……と心の中で叫ぶシェイリーン。


1回って言ったのに……

顔を真っ赤にしながら、昨夜の記憶をたどる。

誰が、ラルフの1回って言ったのよ。

私の1回に決まっているじゃない…