偽りの結婚(番外編)




いつも、自分だけがシェイリーンを好きで。

自分だけが、シェイリーンに寄ってくる男たちに嫉妬していると思っていたから・・・

シェイリーンが見せた嫉妬は、控え目な主張で、小さな嫉妬だったけれど、それだけで、こんなにも喜ぶ自分がいる。


ラルフは、ほんのり上気したシェイリーンの頬に手を滑らせ、幸せを噛みしめた。




そして、ありったけの情熱を込めて、意識を飛ばすシェイリーンに囁く。





「君だけだ、シェイリーン。・・・君だけを、愛している。」



そう言って、露わになっているシェイリーンの白い首筋に顔を寄せる。




こんな、皆に見えるところに付けるつもりはなかったが・・・

ラルフは、そう思いながらも白い首筋を強く吸う。


「んっ・・・。」

意識を飛ばしていても反応するシェイリーンに、微笑みながらも、首筋についた赤い痕に満足するラルフ。


「また、怒られるな。」

薔薇の花びらのように赤く色づいたその痕を、指でなぞりながら言う。

怒られるというのに、嬉しそうなのは気のせいではない。