そんなことをしなくとも、目移りなどするはずないのに。
言葉一つで、口づけ一つで、こんなにも自分を煽り続ける君以外の女性などに、目が向く事はない。
けれど、それを言ったところで、自分に自信のないシェイリーンが素直に受け取るとも思えない。
だったら、態度で示すのみだ。
ラルフは、シェイリーンの甘い唇を貪る様に何度も角度を変え、深めていく。
「ん・・・ふっ・・・ぁ・・・。」
小さく声を漏らしながらも、必死にラルフの口づけに応えようとするシェイリーン。
最初は抵抗していたのに、今や表情は蕩け、ただ素直に口づけを受けていた。
そんなシェイリーンに満足しながら、唇を堪能していた時――――
「ラルフ様、如何なさいましたか?大きな音が聞こえましたが・・・。」
馬車の中を覗きはしないが、外から、使用人から問いかけられる。
その瞬間、シェイリーンが我に返ったように瞳をパッと開く。

