シェイリーンが頑固だと言うことは、分かりきっている事だが、それは相手の事を思って頑固になることだけ。
今日の朝の様に、自分が“あのドレスを着たいから”と頑固になっているシェイリーンは、ラルフにとって珍しいものだった。
母上に、あのドレスを絶対に着ろとでも言われたのだろうか・・・
何とか、その疑問の答えを探すことで、理性を取り戻すことに成功したラルフ。
しかし、今度はシェイリーンの様子がおかしくなった。
「それは・・その・・・。」
頬をほんのり染めて、言いにくそうに言葉を濁すシェイリーン。
「・・・?」
やはり、言いにくいことなのだろうか。
ラルフが何も言わず、次の言葉を待っていると、シェイリーンは意を決したように話しだす。
「お母様とモニカが、たまにはあんなドレスを着なきゃ、ラルフが他の人に目移りしちゃうわよって言うから・・・。」
自分の左腕に絡まる細い腕が恥ずかしそうにギュッと力を込め、ラルフの視線から逃れるように俯くシェイリーン。
反則だ・・・ッ・・・!

