偽りの結婚(番外編)




ラルフと、婦人。


互いに、シェイリーンを温かい目で見つめながら何気ない会話を続けていると・・・

シェイリーンが他のペアとぶつかり、よろめいた。


「っ・・・・!」

「あら、大丈夫かしら?」

婦人も心配そうに見つめる。

あれは、足を捻っているだろうな。



「これが終わったら、奥様の元へ行ってあげて?」

ラルフの心配そうな横顔を見て、ふわりと優しい笑みを浮かべる婦人。


「ありがとうございます。」





婦人のありがたい言葉に感謝し、曲が終われば、遠慮なくシェイリーンの元へ行かせてもらった。


そして、男とシェイリーンに近付いて行くと、会話が漏れ聞こえる。




『ダンスが苦手だと言うのは本当だったんですね?』

『もう一曲、どうですか?』





会話の内容が耳に入り、スッとラルフを纏う空気が冷気を持つ。




そして、シェイリーンに伸ばされた男の手から、シェイリーンを引き離したところで、今に至る。