偽りの結婚(番外編)




正直、女は面倒な生き物だと思う。

女に限らず男もだけど。

正確には王族を囲う貴族たち…かな。



話しかけられるのは、「ご機嫌いかがですか?」「当家のパーティーに是非お越しください」などのつまらない話ばかり。

そして、ちょっと答えれば「ラルフ様は…」「シェイリーン様は…」と口を開く。

皆、父様や母様に近づきたい…と言うのが見え見えだ。



王家に生まれれば、これがさだめと諦めはつくけど。

レナにそんな汚い世界を知ってもらいたくない。

だから僕がしっかりしなきゃいけないんだ。




それはレナにだけ言えることじゃなくて…

母様もレナ同様、貴族たちに敏感だった。

王族になって随分経つのに母様がまだ慣れないのは、父様が守ってきたからなのだと思う。

父様は母様をなるべくパーティーに出さないようにしているし。

パーティーの時は傍にいるようにしている。




そもそも、父様は母様にべったりだ。

僕たち以上に。