「帰ったらパーティーがあるんだ。今のうちじゃないと休めないぞ?」
そっか…まだ夜のパーティーがあるんだ。
それを思えば休んでいた方がいいと思いつつも、眠い目をこするのはラルフとの時間を大切にしたいからこそ。
双子が生まれてからこんな風に一日一緒に居られる日はそうそうなかった。
だから、1秒でも長く貴方の傍で触れ合っていたいの。
そんなこと恥ずかしくて言えなくて「大丈夫」とだけ答える。
「そんな意地を張っていていいのか?」
ニヤリと笑って落とされた言葉に疑問符が浮かぶ。
「今日の夜、寝かせてあげられないけど?」
「なっ……」
ラルフの言葉に真っ赤になって絶句する。
「だ、だって昨日…朝も……」
やっと出てきた言葉は途切れ途切れで、いろんなところが端折られていた。
「足りないね、あれくらいじゃ」
「あれくらい!?」
まるで少ないとでも言いたげなラルフに思わず声を上げる。
するとラルフは人差し指を立てて目線を下に落とす。
すやすやと眠る双子に「あ…」と口元を手で押さえた。
ラルフの傍らで眠る双子に変化はない。
よほど遊び疲れていたのだろう双子は穏やかな寝息を立てていた。

