偽りの結婚(番外編)




こういう時、双子は大変だ。

レナとレオが馬に乗りたいと言う願いを聞いてあげたいけど、馬に乗れるのはラルフだけ。


私は一人では馬にも乗れないから。

二人同時に馬に乗せるわけにもいかないし…



ラルフに助けを求める視線を向ければ、微笑んで「大丈夫…」と口を開く。





「ゆっくり行こう。レオとレナ交代で馬に乗って、君は馬車で行けばいい」


ラルフの提案にそれもそうだと思う。

ノルマン家なら行って帰ってきてもパーティーには間に合うし。






「二人とも交代で良いかい?」

「うん!」


ラルフの問いに元気よく返事をするレナと、コクンと頷いたレオ。

二人とも嬉しそうで良かった。

せっかくの家族水入らずの休日だもの。

今日はたくさん甘やかせてあげましょう。




「行くよ、シェイリーン」


双子を抱き上げたラルフが手を差し出す。



「はい」


幸せを感じながらその手を取る。

こうしてラルフのいる休日が始まった。