偽りの結婚(番外編)




王宮の食堂―――――


廊下にまでレナの楽しそうな声が響くのを聞きながら部屋に入る。

すると、いち早く私に気付いたラルフが微笑む。




「シェイリーン」


ラルフの声に反応してレナとレオがバッとこちらを振り返る。





「「母様ッ!」」


見事にハモリを効かせた声とともに、こちらに走ってくる双子たち。

まだ小さい背の二人に合わせるようにしゃがめば、嬉しそうに駆け寄った双子が首に抱き着いてくる。



「もうご飯は食べた?」


双子に微笑めば、レオがはにかみながら答える。




「うん、食べたよ」

「今日はね父様も一緒にご飯食べれたの!」


レナは本当にラルフのことが好きなのね。

レオもラルフに対しては少し不器用だけど嫌ってはない。




「良かったわね。そう言えば、どこに行きたいか決まった?レオもしたいことがあるでしょう?」

「僕は馬に乗りたい…」


普段あまり主張しないレオはポツリと呟いた。




「じゃぁ父様に習わなきゃね」


そう言うと、ほんのり頬を赤く染めてコクンと頷くレオ。

ラルフに教わるのが照れくさいのね。