偽りの結婚(番外編)




「じゃぁ先に朝食を食べておいで。父様は母様をモニカに預けて行くから。」


そう言って父様は優しい表情で母様を見つめる。




「朝食を食べ終わる頃までにはレナとレオのところへ行くよ」


いいね?と言う父様にコクンとひとつ頷く。

父様はとっても優しい。

かっこよくて優しくて、レナの大好きな父様。






「レナ、行こう?」

「うん!」


父様と別れてレオと食堂へ向かう。







食堂へ向かう途中―――


「ねぇレオ」

「何?」



少し先を歩いて手を引いてくれている兄を呼べば、少し振り返って応えてくれるレオ。




「母様本当に大丈夫かな?」

「父様が言うんだから大丈夫だよ」


うん、そうだよね。

レナたちがご飯食べたら来てくれるよね。




「それより、僕たちは早くご飯食べて何するか考えよう」

「うん!」



今度こそレオの言葉をちゃんと聞かなきゃ。




そう思いながら、素直に食堂へ向かった―――