偽りの結婚(番外編)




パタパタッ…――――


朝も通った廊下を走る。

モニカは走っちゃダメって言うけど、今日は特別。

だって今日は父様がずーっと王宮にいるんだもん。





「レナ、待って。走っちゃ危ないよ」


後ろから同じようにかけてくるのは双子のお兄ちゃん。

レオはいつもモニカみたいなことを言うの。




「だってお着替えに時間がかかっちゃったんだもん」


止まる時間ももったいなくて走りながらレオに訴える。




「しょうがないよ、あんな時間じゃモニカも起きてなかったんだから」


早く起きて父様と母様とレオといっぱい一緒にいたかったから、早くお着替えして父様と母様のところに戻りたかったの。




「大丈夫、夜のパーティーまでたくさん時間はあるよ」


フワッとレオが笑う。




「うん!」


その笑顔と言葉に元気よく返事をする。

レオの言葉は何故か説得力があるから安心できるの。