「1時間あれば十分だな」
「な、何が?」
シェイリーンの顔が引きつる。
ベッドに横にさせられた時点で何か嫌な予感がしていたのだろう。
それを分かっていて艶やかな笑みを浮かべる。
「愛しい妻に誘われて断らない方が失礼だろう?」
「私誘ってなんかないわ!」
そう言って起き上がろうとするシェイリーンの肩を押し戻し、手を絡ませてベッドに縫いとめる。
プラチナブロンドの髪がシーツに散らばり、エメラルドグリーンの瞳が恨めしげにこちらを見上げた。
「ラルフ…動けない」
「うん、そうだね」
自分の状況説明をするシェイリーンにニッコリと笑い、眼下の光景を目で楽しむ。
幾度となく繋がってきたと言うのに今だ慣れない妻。
羞恥に染まった肌をほんのり赤くする初々しさはいつみても愛おしい。
チュ……―――――
「ん……」
昨夜自分がつけた所有印の跡をたどって口づけを落としていく。
時折体を跳ねさせながら、小さく喘ぐ声が心地良い。
胸元まで降り、唯一シェイリーンを覆っている布団を咥える。
「あ……ラルフっ……」
熱を孕んだ瞳で最後の訴えをするが、そんな表情を見たらもう止められない。
シェイリーンの両手をベッドに縫い付けたまま、咥えた布団を剥ぎ取り濃密な朝を過ごしたのだった。

