偽りの結婚(番外編)




「ううん、いいの。パーティーは前々から決まっていたことだし」


それを重々承知しているシェイリーンは慌てて俯いていた顔をパッと上げて首を横に振る。

そして、今度はしっかりと目を合わせながら小さく口を開く。




「それに…夜までは一緒なんでしょう?」

「ッ……!」


だから、ソレは反則だろ。

柄にもなく顔が赤くなるのを感じ、手で口元を抑えた。




そもそも今のこの状況自体に無理がある。

布一枚越しに柔らかい体。

頬を赤らめ柔らかく微笑む愛しい人。

条件は十分。






ギシッ…――――


シェイリーンをベッドに寝かせたことでスプリングが軋む。

何故またベッドに逆戻りしたか全く分からないシェイリーンは目をパチパチと瞬かせる。




「レナとレオの支度はどのくらいかかると思う?」


それに加えこの問い。




「着替えと朝食で1時間くらいだと思うけど…」


何でそんなことを聞くの?と言いたげな表情をするシェイリーン。