偽りの結婚(番外編)




「ごめん、昨日はそんな余裕なくて。久しぶりで抑えがきかなかった。」


いつもはシェイリーンが意識を飛ばした後、体を拭き服を着せていたのだが…

昨夜はいつものように抱きつぶした後、自分だけ服を着て寝てしまったのだ。

そんなときに限って、この状況だ。

双子は不思議そうに見上げ、シェイリーンは涙目でパニックを起こしかけ。




「レナ、レオ、母様は大丈夫だよ。」


パッとこちらを向き、「そうなの?」と言う双子。




「この赤い痣は母様の体質でね。朝になったら出てくるものなんだ。」


笑顔でさらりと言えば、シェイリーンが信じられない…と言う目で見上げられる。

それを、じゃぁ本当のことを事細かに話すかい?と視線に込めれば、グッと押し黙る。




「痛くないの?」

「薬を塗ればすぐ直るよ。」


心配するレナにするすると口から嘘が出てくる。




「そうなの母様?」

「え、えぇ…そうなの。暫くは赤いと思うけど…」


確認を求めるレオの言葉にシェイリーンがごにょごにょと小さな声で答える。




「とにかく、母様は大丈夫だから。レナとレオは母様が薬を塗っている間に着替えておいで。」

「はぁーい」


素直なレナは手を上げて駆け出す。