偽りの結婚(番外編)




「けど母様大丈夫?」

「え?」



突然のことにシェイリーンが驚く。

ギクッとするが、当の本人はまだ気づいていない。




「レナがね、母様のお背中に赤い点々があるんだって。父様は怪我じゃないって言うけど…大丈夫?」


レオも心配していたのだろう、レナと同じ高さからこちらを見上げる。

一方のシェイリーンは、レナとレオの言葉を確かめるように呟く。




「背中に赤い点々…?……ッ!!!」


思い当たる節がないのか、最初は考えるそぶりをしたが、いきなり顔を赤くして息を飲んだ。

布団の中をそろそろと覗き、バッと引き寄せる。

そして、真っ赤になった顔でこちらを見上げる。




「ラ、ラルフっ!!」


もう遅いのに必死で布団をかき集めるシェイリーン。



「何で…っ…いつも……」


あまりに驚いたのか言葉がちぐはぐ。

要約すると“何で服を着ていないのか、いつも着せてくれるのに”だろう。