偽りの結婚(番外編)




「パーティーは夜だから、それまではレナとレオのしたいことをしましょう。」

「そうだな、モニカに言って今日は勉強も休みだ。」


シェイリーンの言葉に賛同すると、双子が目を輝かせて「「本当!?」」と聞く。

見事に声がはもり、シェイリーンとクスクス笑う。




「本当だ」

「やったぁ!」


無邪気に喜ぶ姿はやはり子供。

普段感情をあまり表に出さないレオも笑顔を見せて喜んでいる。

言うまでもなく、素直なレナは感情を前面に出して喜ぶ。

そして、興奮したレナはニコニコと笑顔で話し始める。




「母様もね、父様がいないと元気がないの。いつも溜息ばっかりなの」

「レナッ!」


レナの言葉に顔を真っ赤にして声を上げるシェイリーン。




「へぇ……シェイリーンがね。」


口元に笑みを浮かべながらその一瞬だけ、父親としてではなく男の顔になる。

それを察したシェイリーンは慌てて口を開く。



「レ、レナ、今日は何をしたいの?」


不自然に会話は取り換えられるも、レナの切り替えも早かった。




「レナはね、皆でお出かけしたい!」


勢いよくそう言ったレナだが、何かを思い出して「あ…」と小さく口にする。