「シェイリーン様、次の痛みが来たら思いっきり息んでください!」
モニカが一層大きな声を上げる。
見ると、モニカの額にも大粒の汗が浮かんでいた。
私も力強く頷き、ラルフの手をギュッと握りなおす。
瞬間―――――
今までにない痛みが走る。
「今ですッ!」
モニカの声に合わせるように、空気を吸い込み息む。
ギュッと白くなるほどにラルフの手を握って。
思いっきり力を込めた……
そして……―――
「おぎゃッ…おぎゃぁ……!」
部屋に響き渡る元気な産声。
「シェイリーン様!産まれました。男の子ですよ。」
モニカらしくない興奮したような声に、先ほどの涙とは違う涙が溢れた。
ハァハァ…と肩を上下させながらラルフを見上げ、お互いの瞳を見つめ合いほほ笑む。
「男の子だって。」
「ラルフに似てくれると良いけど…」
今体を拭いてもらっているだろう我が子の将来を想像してそう言えば…
冗談だろ…と嫌そうな表情をするラルフに、思わず笑う。
産後のゆっくりとした時間をベッドの上で過ごしていた時。

