偽りの結婚(番外編)




そう…私は一人じゃない。

ラルフがついてくれるもの…

きっと頑張れる。

キュッとラルフの手を掴む私に、ラルフがフッとほほ笑み…




「モニカ、子供は無事生まれそうなのか?」


スッと厳しい表情になったラルフがモニカに話しかける。





「はい。時期は早くなりましたけど、陣痛の間隔も通常のものですし、今のところ順調です。」

「聞いただろう?シェイリーン。もう少しだ。」


ラルフの言葉に、意を決したようにコクンと頷く。

永遠に感じていた陣痛も、ラルフがそう言えばもう少しだと思えるのだから不思議…

ふわりと、つかの間のほほ笑みを浮かべていた時。





「ッふ…っく……ハッ……」


再び陣痛が始まった。

私の頬に触れていた手が、シーツを掴む私の手を取り、握る。




「シェイリーン、頑張れ。」


ラルフを近くに感じながら、何度か陣痛をやり過ごす。

そして、何度目か分からなくなった時。