偽りの結婚(番外編)



痛い……―――――

身を裂くような痛みに涙が滲み、流れ落ちる。




赤ちゃんを産むには、こんな痛みを経験しなきゃいけないの…?

大げさかもしれないけれど、このまま痛みで死ぬんじゃないかと思うくらい痛い。


そして、それは永遠に続くサイクルのように私の身体を蝕む。

痛みが治まっては、陣痛が来て。

治まっては、再び来る……

その間隔もだんだんと短くなり、体力は次第に奪われていった。





「ハァ……ハァ…ッふ…!」


この痛みはいつまで続くのだろうか…

陣痛が始まってもいまだ生まれそうにない我が子に、焦燥感と疲労が募る。

このまま意識を飛ばしたいとさえ思ってしまう。




こんなこと思うなんて母親失格ね…


ハァハァと荒い息を繰り返しながらそう思う。

しかし、思いとは裏腹に身体は悲鳴を上げる。

痛いのに何故かぼぅ…と視界が歪む。





「シェイリーン様!お気をしっかり!」


大きな口を開けて叫んでいるはずのモニカの声が遠い……