そして、息を整えて酸素を大きく吸い込む。
「すぅ……は…ぁ…っくッ!」
「その調子です。」
吸って…吐いて…と、いつの間にか敬語を無くしたモニカの掛け声に合わせながら深い呼吸を繰り返す。
そして、その呼吸を何度か繰り返した後、痛みが嘘のようにスゥ…と引く。
じりじりとした痛みは残るけれど、裂かれるような痛みはない。
これが陣痛の不思議なところだ。
「ちゃんと呼吸できてた?」
「はい、だんだん上手くなっていますわ。」
息は上がっているもののこうして陣痛が止めば、普通の会話も難ない。
「陣痛が止んでいる時間はなるべくリラックスしてください。絶えず酸素を送ってあげるんです。」
その言葉に、深く空気を吸い込む。
トクン…トクン……と自分の心音を感じて、心を休める。
しかし―――――
「ッ……っん…ハッ…!」
再びやってきた陣痛。
やはり、先ほどよりも間隔が短くなってきている。
痛みも、時間がたつにつれて鋭さを増す。

