偽りの結婚(番外編)




「結婚式にはこの子も連れてお祝いに行きたいわ。」


婚約発表には間に合わないけれど、結婚式には必ず行きたい。

私のことを応援してくれたソフィアさんの結婚式には必ず…




「ソフィア様もきっとシェイリーン様に来てほしいと思います。」


モニカの言葉にふふ…と笑う。

すると、モニカがパンッとひとつ手をたたき「さて…」と口を開く。




「それにはまず、元気なお子を産まなくてはいけませんね。ささ、たくさん食べて力をつけてください。」


ニコニコと笑いながらそう言って、持ってきていたシフォンケーキを私の前に置く。





「ありがとう。ん……このシフォンケーキおいしいわ。今なら二人分いけそうよ。」


口に入れた瞬間ふわっと香る紅茶の風味。

クリームのケーキよりもあっさりとしているので食が進む。




「シェイリーン様がおかわりなんて珍しいですわ。けれど、お子のためにもたくさん食べてもらわないと。」


一切れしか持ってきていなかったモニカが慌てて立ち上がる。





「作り置きを持ってきますので、ここでお待ちください。」

「ありがとう。」



そう言って、モニカの背を見送った。