偽りの結婚(番外編)




ラルフがモルト王国に行って2日目。


私は王宮の中庭でモニカとお茶を楽しんでいた。

傍らにはディランもおり、私の足元で陽の光を浴びながら気持ちよさそうに眠っている。




「今ごろラルフは2日目のパーティーに参加しているのかしら。」


ダージリンに白い角砂糖を入れ、スプーンでかき混ぜながらぽつりと呟く。

ため息交じりだったのか、モニカがクスッと笑いながら口を開く。




「そうですね。うちは隣国ですから移動に時間はかからないですけど、今回は各国から集まってますから夜についた国もあるはずです。だからパーティーも1日目だけじゃ収まらなかったんでしょうね。」


それで2日間パーティーがあるのね。

納得するも、ラルフが早く帰るでもない事実に変わりはない。




早く帰ってこないかな……

スプーンでかき混ぜながらそんなことを思う。

既に角砂糖は溶けきっていた。




そういえば……とモニカが呟く。



「エドワード様とリエナ様も今日からモルト王国入りするはずですわ。」

「ラルフが行ったのに?」


ピタッとくるくると回していたスプーンが止まる。

ぼーっと視点の定まらなかった瞳は、モニカの方にバッと向く。