偽りの結婚(番外編)




はっきり言うと・・・面白くない。

付け焼刃の知識で話をふって来ても、会話が続かないし、こちらも深く話すことが出来ないから。




何より、触れられそうなほど距離が近いのが、居た堪れない。

シェイリーンは、男たちが横に座ってから今まで、体をカチコチにしながら、なるべく小さく縮こまっていた。


早く・・・飽きてくれないかしら・・・


男たちが会話に飽きてくれることを切に願いながら、シェイリーンはひたすら男たちの話に相槌を打っていた。

しかし、それは幸か不幸か、早く訪れた。




場内に、ゆったりとした音楽が流れ出したことによって――――

途端、周りの男たちのつまらなそうな顔が、パッと明るくなる。


「ダンスの時間だ。」

忘れそうになっていたが、今日の本来の目的は舞踏会。

この様子だと、ダンスに行くだろう。

シェイリーンも、やっと男たちと離れる事が出来ると思い、ほっと安堵した。



しかし――――