偽りの結婚(番外編)




カチャ……



寝室につながる扉を開ければ、目に入った光景にため息をつく。




「はぁ…またか。」


目線の先にはソファーの上で気持ちよさそうに寝るシェイリーン。

お腹を圧迫しないよう横向きに寝ている。



待てないときはベッドで寝ていろと言うのに。

身体が冷えたらどうするんだ。



そう思いながらベッドの上の布団を持ってソファーに近づく。





小さな肩が規則正しく揺れ、すぅすぅと寝息が聞こえる。

表情は穏やかで気持ちよさそうに寝ていた。

ふと、目に留まるお腹。

今やとても大きくなったお腹に恐る恐る触れる。



ここに子供がいるのか……

幸せな気持ちに浸っていると。



トンッ…――――

「ッ………!」


僅かな振動が触れた先から伝わってくる。

それは間違いなく子供が蹴った振動だった。

体感してじわじわと滲む嬉しさ、そして幸福。