偽りの結婚(番外編)




出産は女を捨てなきゃ!と出産経験のないアリアに言われたけど…

言われてみればそうかもしれない。



大きくなったお腹を中心に全身を見てみれば、何とも色気のない自分が鏡に映る。

もともと色気があったわけじゃないんだけど、これでは更に無くなったと言わざるを得ない。



そうなると、気になるのはラルフのことで…

安定期になってやっと触れ合うことができるというのに、たまーに求められるくらいでそれ以外は何もない。

前が前だけに少し不安になった。

妊娠前はあれだけ求めてくれたのに…と。





けれど、これじゃ仕方ないのかもしれない。

大きな体に、色気のない姿。



これじゃラルフも手を出したくないわよね…

そこまで考えて、ボンッと顔を真っ赤にする。



な、何を考えているの…私ったら。

これじゃまるで私が欲求不満みたいじゃない。





あわあわと一人騒いでいると――――


「シェイリーン?」

「ひゃッ!」


訝しげに響いたその声に肩を揺らして驚く。

声のした方へ向くと、ラルフが立っていた。